嘘コクの意味・心理・バレる理由まで全解説!された側の対処法

去年の秋、TikTok向け恋愛コンテンツのリサーチをしていたときのこと。

友人経由で話を聞かせてもらった大学2年の女の子が「先輩に告白されたんです。でも次の日、嘘コクだったって言われた」と教えてくれた。声のトーンは穏やかだったのに、話し終えた後でテーブルのコーヒーカップをじっと見つめたまま動かなかった。

嘘コクという言葉が、動画のネタじゃなくてリアルな痛みとして届いた瞬間だった。それ以来、この話を何度もリサーチで集めてきたがすでに傷ついているか、傷つけてしまったか、どちらかの側にいる人だ。だからこの記事では、その感情を掘り下げる。

目次

嘘コクとは何か

嘘コク、つまり嘘の告白は、本気でもない告白をしたり、告白した後に「やっぱり冗談でした」と引き下がったりする行動を指す言葉だ。Z世代を中心に定着した俗語で、動画リサーチをしていると出会う頻度が年々上がっている。

使われ方を見た方が早い。好きかどうかまだわからない相手に「好き」と言って反応だけ確かめる。本命に告白する前に別の誰かで練習してみる。ノリや勢いで言ってしまって引っ込みがつかなくなる。形はそれぞれ違うが、全部に共通しているのは「告白した側に、相手の感情への覚悟がない」という点だ。そこが嘘コクが傷つく理由のすべてと言い切っていい。

SNSで相手の日常が全部見えてしまう今の時代、真剣に傷つくことへの恐怖がどんどん大きくなっている感覚がある。告白するより先にDMで仲良くなって、仲良くなったら告白できなくなって、できないから嘘コクで様子を見る。そういう人が増えている。

嘘コクをする人の心理、その内側

振られるのが怖い、ただそれだけ

嘘コクをしてしまう人の感情を辿ると、まず傷つくのが怖い。

リサーチ中に「嘘コクしたことある」と話してくれたAさん(25歳、男性)は、「好きな子に本気で好きって言えなくて、まず反応だけ確認したかったんです。リスクなしで脈があるか知りたかった」と言っていた。

リスクなしで、か。

正直、告白への恐怖は誰にでもある。それ自体は責めるものじゃないし。でも嘘コクという手段を選んだとき、自分のリスクをゼロにする代わりに、相手のリスクが全部押しつけられていく。真剣に受け取って、傷ついて、混乱してその全部が相手に落ちていく。

それに気づいていない人が多い。気づいていてやっているなら、もっとやっかいな話だ。

自己肯定感が低い人ほど、この罠にはまりやすいとリサーチを通じて感じている。「どうせ自分なんて」という前提があるから、本気で向き合う前に撤退できる道を先に確保してしまう。嘘コクはその撤退路の一つだ。

嘘コクをしてしまうパターン

リサーチで集めてきた体験談の中で、よく出てくる背景がある。

一つ目は「本命に傷つけられた直後、別の誰かを巻き込むパターン」だ。失恋直後の空虚感を埋めようと、気持ちが整理されないまま誰かに告白してしまう。Bさん(23歳、女性)は「失恋した翌月、SNSで知り合った人に告白されて付き合い始めた。でも数週間後に嘘コクだったって言われた」と話してくれた。付き合っていた間も、どこかふわっとした感じがずっとあって、これ、本気じゃないなと体の感覚でわかっていたとも言っていた。勘というのは正直すぎる。

二つ目は「本当は好きなのに直接言えなくて、嘘コクに逃げるパターン」。相手の反応次第で本気になるつもりでいる。でも受け手からすると、一切説明なしに感情を消費させられているのと変わらない。相手には事前に選択肢がない。

三つ目は「ノリや勢いで言ってしまったケース」。これが一番やっかいだと複数人が言っていた。本人に明確な意図がないぶん、された側は答えのない問いを延々と抱え続けることになる。

嘘コクはなぜバレるのか

告白後の空気が全然ちがう

本気の告白をした人は、その後の行動が変わる。

どちらの返事をもらっても、何かが動く。LINEの送り方、次に会った時の視線、言葉の選び方。感情が動けば、必ず外に出てくる。

嘘コクの場合、告白した翌日の態度に変化がない。告白直後から自分で「あれ、冗談だから」と打ち消しに来るか、翌日ケロッとした顔で話しかけてくる。

Cさん(21歳、女性)は「告白されて断ったら、次の日ゲラゲラ笑いながら普通に話しかけてきたんです。え、普通そうはならなくない?ってなった」と教えてくれた。頭の中がぐるぐると「あの告白は何だったんだ」で埋まったと言っていた。その話を聞きながら、自分の胸の奥がじわっとした。

バレ方のよくあるパターンとして、共通の友人から情報が漏れる、LINEの前後のテンションがほぼ変わっていないと気づく、告白後の相手の行動が何も変わらなすぎることで違和感を覚える、といったものが多い。共通しているのは感情の痕跡がないこと。本気の告白には後に残る重さがある。軽い嘘コクにはそれがない。

バレた後にできること

した側がバレた後にできることは、正直に話すことに尽きる。

言い訳を重ねるほど不信感が積み上がっていく。「嘘コクだったけど、実は本当に気になっていた」という気持ちがあるなら、それをそのまま言葉にするしかない。伝わるかどうかは相手次第だが、言わないより言った方が後悔が少ないのは確かだ。

「なんで嘘ついたの?って聞かれて、答えられなかった。自分でも整理できていなかったから」と話してくれたのはDさん(26歳、男性)。自分の感情を整理しないまま動いてしまうと、バレた後も誰も救われない状態になる。感情の整理は、行動の前か、少なくとも同時にやる必要がある。

嘘コクをされた側の心理

傷ついたのは、真剣だったから

嘘コクをされた話を聞くたびに、同じことを思う。

傷ついたことを恥ずかしいとも情けないとも思う必要は、一切ない。

真剣に受け取ったから傷ついた。それだけのこと。

嘘コクだとわかった瞬間、頭の中は「え、あれ嘘だったの?」という言葉でいっぱいになる。次に来るのが自責だ。「自分の反応が変だったのか」「もしかして自分が何かしてしまったのか」まで考えが進む人が少なくない。自分を責め続けながら、なんで私は本気にしてしまったんだろうと何度も自問する夜が続く。

正直言って、その自責は筋違い。嘘コクを選んだのは相手で、感情を軽く扱ったのも相手。真剣に向き合った自分を責めるのは、どう考えても理不尽すぎるよねぇ。「本気にした自分が馬鹿だった」という結論に向かいやすい構造になっているのも、嘘コクがたちの悪い理由の一つだ。

NGな反応と、やるべき動き

された直後にやってしまいがちなのが、感情のまま「なんで嘘ついたの!」と問い詰めること。

その気持ちは当然だし。でも動揺した状態の相手から誠実な返答を引き出せることは少ない。「何となく…」「よくわからない」しか返ってこないことが多い。

Eさん(22歳、女性)は「答えを聞いたら楽になると思って、すぐ問いただしたんです。でも返ってきたのが”何となく言っちゃった”で、余計ムカついた(笑)」と話してくれた。答えを出そうとした行動は正しかったけど、タイミングが早すぎた。

まず時間と距離を少し置くこと。感情が落ち着いた状態で「この相手と今後どう関わりたいか」を考えた方が、後悔が少ない。縁を切るのが正解になるケースもある。一度話し合って整理する方が自分に合っているケースもある。どちらが正解かは自分の感情の落ち着き具合で決めるのが、一番フェアな判断軸だ。

もう一つのNGは、ずっと引きずり続けること。嘘コクをされた事実は変わらないが、その後の感情の使い方は自分が選べる。「嘘コクをしてきた相手のために自分の時間を使い続ける」という選択は、少なくともしなくていい。

嘘コクから本物の恋愛になることはあるか

リサーチ中で一番印象に残っているのがFさん(24歳、男性)の体験だ。友人グループの女の子に、半分は様子を見るつもりで告白した。返事より先に、相手が真剣に悩んでいる表情を目の前で見た。その瞬間、あ、俺この子のこと本当に好きなんだと気づいたらしい。

「嘘コクのつもりだったのに、相手の反応で本気になった。でも嘘コクしたこと自体は、今でも後悔しています」と言っていた。

本物になる分岐点は、相手の感情を真正面で受け取ったときだ。傷つく表情を見て初めて自分の行動の重さに気づき、それが本気の感情に変わることがある。ただ、された側がそれで報われるかどうかはまったく別の話で、続けるかどうかを決める権利はされた側にある。

相手が後から「本気になった」という事実は、された側の判断を左右する材料の一つに過ぎない。

今日からできるアクションプラン

した側へ

まず、メモアプリか紙に「なぜ直接告白できなかったのか」を書き出してみてほしい。

「振られるのが嫌だから」「友達関係が変わるのが怖いから」「自分に自信がないから」。どれが出ても正解だし、複数出ても正解だ。それを眺めながら「この理由で、相手の感情を使う権利が自分にあるか」と問いかける。

言い訳を見つける作業じゃない。自分の怖さと正直に向き合うための作業だ。

次のステップとして、今の状態を相手に正直に話すかどうかを決める。「実は本当に好きだった」という気持ちがあるなら言葉にするべきタイミングが来るし、気持ちがなかったなら誠実に謝ることがスタートになる。どちらにせよ、相手の感情の時間を使ったことへの責任は、どこかで向き合うことになる。

された側へ

された直後は、何も決めなくていい。

まず「傷ついた自分は正常だ」と確認することだけやればいい。おかしいのは相手の行動であって、真剣に受け取った自分じゃない。そこだけ。

次に、感情が少し落ち着いたタイミングで「この相手と今後どう関わりたいか」を考える。「もう関わりたくない」でも「一度話し合いたい」でも、自分の中から出てきた言葉が正解だ。外から正解を探しに行く必要はないし、正解が一つじゃなくていい。

もし相手に気持ちを聞きに行くなら、感情が整理されてから、少し間を置いた後にする。その時の話し方は「なんで嘘ついたの!」ではなく、「あの告白はどういう気持ちからだったの?」の方が、相手から本音が出やすい。詰問より問いかけの方が、欲しい答えに近づけるんだよなぁ。

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この記事を書いた人

エモ恋スタジオ

縦型ショートドラマを中心に、心が動く恋愛をテーマにショートドラマの脚本・SNSコンテンツの台本を企画しリサーチし制作するクリエイター集団のブログです。
脚本・企画を面白くリアルにするためデートスポットや流行の場所も、自分たちの目で雰囲気を確かめ徹底的にリサーチ!
フィクション(ドラマ)とノンフィクション(現実の経験談)の両面から、現代の恋愛を語りあえる場になると嬉しいです。

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