二人で会うのを避ける女性の心理と断られない誘い方

深夜のファミレス。ショート動画の台本を詰めてた席で、後輩が急にスマホを裏返した。三回誘って、三回とも今度ねで終わったらしい。既読は一分でつく。返信も長い。なのに日付だけが、いつまで経っても出てこない。

嫌われてるんですかね、と彼は笑った。

恋愛系ショートのネタ探しで友人知人に片っ端から恋バナを聞いてきたが同じ相談を、数え切れないくらい聞いたよ。そこでわかったことがひとつある。二人で会うのを避けるという行動は、原因がバラバラなのに見た目だけが同じなんだよね。だから対処を間違えると、ある人には刺さって、ある人には止めを刺す。

分岐さえ読めれば、まだ手は残ってる。

目次

避ける理由は四つに分かれる

好意はあるのに、踏み込むのが怖い

一番多いのがこれ。二十代後半の知人女性が言ってたんだけどさ、二人で会った瞬間にこれはそういう意味ですよねっていう空気が確定するのが怖かったらしい。関係がまだフワッとしてるうちは、失敗もない。ゼロにならない。だから引き延ばす。

彼女は結局、四ヶ月後に自分から誘ったって。理由を聞いたら、この人は急がないなって思えたから、だそうです。

好意ゼロなら、四ヶ月も返信は続かないよ。

二人きりという形式そのものが苦手

これ、意外と語られない。相手が自分に関心があるかどうかとは無関係に、一対一の食事という状況が単純にしんどい人がいる。沈黙が怖い。話題が尽きたときの数秒が耐えられない。

友人の話で印象に残ってるのが、二人だと会話を回す責任が全部自分に来る気がして、前日からソワソワして眠れなくなるというもの。グループなら誰かが埋めてくれるじゃん。だから複数人ではめちゃくちゃ喋るのに、二人だと逃げる。

好意と苦手意識が同時に存在してるパターン、けっこうあるんだよね。

会えない事情が、こっちの見えない場所にある

彼氏がいる。婚活が別で進んでる。家族の介護がある。金銭的に外食を避けてる。仕事のシフトが読めない。転職活動中で頭がいっぱい。

理由を説明したら関係が変わるから、説明しない。ただ今度ねと言う。

これを脈なしと読むのも脈ありと読むのも、両方はずれ。判定を保留すべきゾーンです。

波風を立てずに、静かに終わらせたい

はい、これが脈なし側。断ると気まずくなる職場や共通の趣味コミュニティだと、はっきりノーとは言いにくい。だから曖昧なまま濁して、相手が諦めるのを待つ。

冷たいと責める前に、逆の立場を想像するとわかると思う。毎日顔を合わせる相手に、ごめんなさいと言い切るのって、けっこう体力いるよね。

脈ありと脈なしを分けるのは、たった一点

日付が出るか、出ないか

行きたい、楽しそう、私も食べたい。この手の言葉は判定材料にならない。社交辞令でいくらでも出るから。

見るべきは一箇所だけ。断ったあとに、相手側から代案の日付が出るかどうか。

来週は無理だけど再来週の土曜なら空いてる、と返ってくるなら会う意思がある。今忙しくて、で文が終わるなら、その先はない。三ヶ月前に読んだ知人のLINE画面を思い出す。今バタバタしてて、が四回並んでた。四回とも、次の一文がなかった。

判定を狂わせる例外もある

ただし、この基準が効かない相手もいる。予定を先に決めるのが本当に苦手な人。過去の恋愛で強引に迫られた経験があって、約束という言葉自体に身構える人。

そういう相手は、日付ではなく別の場所にサインが出る。仕事の愚痴や家族の話みたいな、外向けじゃない話題を投げてくるかどうか。写真を送ってくるかどうか。深さで測るしかない。

判定は一回で決めない。二軸で見て、それでも読めないなら保留にしておく。

断られる誘い方には、はっきりした型がある

重い、ぼんやり、逃げ道がない

三回断られた後輩の文面を見せてもらった。今度ゆっくりご飯でも行きませんか。

これ、三つ全部を踏んでる。ゆっくりが重い。今度が曖昧で判断材料ゼロ。そして断る言い訳を相手に用意してない。行きませんかと聞かれたら、行きたくないですと答えるしかない構造になってる。

ハードルの高さは、誘う側の熱意じゃなくて文面の設計で決まるんだよね。

三つの条件を外すと、返事の質が変わる

短くする。昼にする。目的をつける。

ゆっくりご飯を、一時間だけコーヒーに変える。夜を昼に変える。会いたいという理由を、この前話してた店に行くという理由に変える。

同じ相手、同じ好意でも、これで返事の温度がガラッと変わったケースを何件も見てきた。目的があると、相手は誘いを受けたことにならない。用事を済ませたことになる。この逃げ道が効くんです。

そのまま送れる台本

一通目

この前話してたパン屋、駅の反対側にあるやつ。土曜の昼に行こうと思ってるんだけど、もし予定なかったら一緒にどう。三十分くらいで終わると思う。

ポイントは、行く予定が先にあること。相手が来なくても自分は行く。この形なら、断ることが拒絶にならないから、返事のハードルがガクッと下がる。

断られたときの返し

その日ダメなんだ、了解。じゃあまた気が向いたら言って。パンは一人で食っときます。

理由は聞かない。残念という言葉も出さない。ここで残念ですと書くと、相手に罪悪感が乗るんだよ。乗せた瞬間、次の誘いの重さが二倍になる。

軽く受け流して、話題を別のことに戻す。返信の温度が落ちなければ、脈は死んでない。

次を出すまでの間

最低でも二週間は空ける。断った直後にまた誘われると、相手は察してくれない人だと判断する。ここでズルズル追いかけると、四つの分岐のうちどれにいても結果は同じ場所に着く。

間を空けるのは駆け引きじゃない。相手が自分から動く余白を作るためです。

引き際は、誘う前に決めておく

二回続けて代案が出なかったら、そこで止める。

これを先に決めておくと、三回目を送るかどうかで夜中に悩まなくて済む。後輩には、四回目を送るなと言った。彼は送らなかった。二週間後、相手のほうから別件の連絡が来たらしい。今も会えてはいないみたいだけど、少なくとも関係は切れてない。

避けられている状態と、嫌われている状態は違う。その線を見誤らないために必要なのは、押し切る根性じゃなくて、相手の返信をちゃんと読む目のほうだと思ってる。

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