妥協して結婚は後悔する?30代・40代リアル体験談と後悔しない人の決定的な違い


ショート動画の企画リサーチを続けていると、「あの人でよかったのかな」という話題が何度も出てくる。恋愛系コンテンツの企画を作るにあたって、20代後半から40代の知人・友人にリサーチをかけてきたが見えてきたのは、妥協した結婚が後悔になるかどうかは「妥協したかどうか」より「何を妥協したか」で全然変わるという事実だった。


目次

妥協した結婚が後悔になる瞬間

「好きじゃないかも」が頭をよぎった夜の話

リサーチ中、30代前半の女性からこんな話を聞いた。

「当時付き合ってた人、収入も安定してて、優しかったし、親にも紹介しやすかった。でも正直、会う前に心が弾むことが一度もなかったんだよね。会いたいとはあまり思えなくて、でも会えば安心するっていう感じで」

結婚して2年後、彼女は離婚している。

理由は価値観の違い、というよりも、価値観を話し合う気力がそもそもなかった、と言っていた。食卓で向かい合っている時間がどんどん静かになって、気づいたら二人でいても一人でいるのと変わらない感覚になっていた、と。

後悔している人たちを見ていると、妥協した場所が外見や年収じゃないケースが多い。「一緒にいてラクかどうか」「自分の話をちゃんと聞いてもらえるかどうか」というところを見て見ぬふりをしていた、というパターンが圧倒的に目立つ。

外見への妥協で後悔した人は、思ったより少なかった。年収への妥協で後悔した人もいるにはいるが、それより「会話が成立しない」「笑いのツボが全然合わない」「不機嫌を察して空気を読む毎日に疲弊した」という声の方が多かった。

妥協の種類がその後を分ける

妥協には種類がある。大きく分けると、条件への妥協と、感覚への妥協の二種類。

条件への妥協とは、外見のタイプじゃない、年収が理想より低い、趣味が合わない、身長が希望より低い、といった、リスト化できる項目への折り合い。感覚への妥協とは、話していて楽しくないけど、一緒にいるとなんとなく疲れるけど、自分の話をしても反応が薄いけど、というような、言語化しにくいけど体が知っているやつ。

後悔しにくいのは前者への妥協で、後悔しやすいのは後者への妥協、というのがリサーチを通じて見えた一つの傾向だった。


30代・40代のリアルな声から見えてくること

年齢で焦って決めた結婚はどうなったか

「30歳になる前に結婚したくて、その時付き合っていた人にした。タイムリミットを自分で設定してた」と話してくれたのは、当時32歳の女性。

彼女の場合、結婚した相手のことは嫌いではなかった。でも「このまま独身でいることへの恐怖」が決め手だったと言っていた。その言葉を聞いた瞬間、うまく返せなくて少し沈黙が続いた。

年齢で決めた結婚が後悔になるかどうかという問いに、正直言ってどちらもいた。後悔した人に共通していたのは、年齢を理由にした時点で相手をちゃんと見ることをやめていた、というパターン。

焦りが動機になること自体は責められないよ。でも焦りがあると、見えていたはずのサインを無視するようになる。相手が怒りっぽいのも「疲れているせい」、話がかみ合わないのも「まだ慣れていないから」と解釈して、フタをする。そのフタが積み重なって、数年後にどこかで爆発するか、じわじわと消えていくかの、どちらかになりやすい。

後悔しなかった人たちは、年齢を意識しながらも「この人と暮らせるか」をちゃんと見ていた。条件リストではなく、一緒にいる時の自分の状態を観察していた、という表現をした人が何人かいた。

40代になって聞いた「あの時の選択」

40代で離婚を経験した女性がこんなことを言っていた。

「妥協して結婚したことは後悔してないんですよ。後悔してるのは、結婚した後に我慢し続けたこと」

これ、すごく大事な視点なんだよね。

妥協して結婚することより、結婚してからのコミュニケーションを避け続けることの方が、後悔を大きくする。不満を伝えられず、でも内側でじわじわと積み上がっていって、ある日プツンと切れる。そのパターンは30代でも40代でも変わらなかった。

もう一人、40代の男性がこんな話もしてくれた。「妻は自分のタイプじゃなかった。でも今は妻の笑い方が一番好き。タイプとか関係なくなってたな、いつの間にか」と。

どっちの話もリアルだし、どっちも正解だと思う。妥協して結婚した先に幸せになれた人と、後悔した人の間には、相手への妥協の中身と、その後の関係の育て方の両方が絡んでいる。


後悔しなかった人が「妥協した」と感じなくなった理由

ときめきより長く続くものの話

「ときめきはなかったけど、全然後悔してない」という人たちがいる。この層の話が一番おもしろかった。

30代後半の男性が言っていたのは「付き合った当初、正直ドキドキはなかったんですよ。でも一緒にいると落ち着いて、自分のペースで話せた。それが今は一番ありがたいと思ってる」という言葉。

ドキドキがないと不安になる気持ちはわかる。でもドキドキって、慣れとともに薄れていくものじゃんね。問題は慣れた後に何が残るかで、ここを最初から持っていた人は後悔しにくい。

後悔しなかった人たちに共通していたのは、妥協した条件が「自分にとって絶対に必要だったもの」ではなかったということ。外見のタイプじゃない、年収が理想より低い、趣味が合わない、そういった条件を妥協した人は、一緒に暮らし始めると案外気にならなくなっていた。

選んだ人たちの言葉

「妥協したとは思ってない、優先順位を整理したんだと思ってる」という言い方をした女性がいた。

彼女が大事にしたのは、相手が自分の話を面白がってくれること、失敗した時に責めないこと、不機嫌を人にぶつけないこと。外見へのこだわりや年収への希望は、それらより後回しにした。結果的に結婚して5年、今も関係は安定していると言っていた。

妥協ではなく優先順位の整理、という考え方は、リサーチを通じて後悔しなかった人たちから繰り返し出てきた表現だった。


妥協してOKな条件・NGな条件の仕分け方

手放していい条件

外見のタイプでないこと、趣味が完全に一致しないこと、出身地や家族構成が違うこと。こういった条件への妥協は、一緒に過ごす時間が積み重なるにつれて影響が薄れていくことが多い。

「顔がタイプじゃなかったけど、笑った顔が好きになった」という話は、リサーチ中に複数の人から聞いた。これはロマンチックな話じゃなくて、一緒にいることで見えてくるものがあるという、わりと現実的な話だと思う。

収入についても、数字そのものより、生活水準のすり合わせができる相手かどうかの方が問題になりやすい。年収の高さより、お金の使い方や将来への考え方が似ているかどうかの方が、日常の摩擦に直結する。

妥協すると後悔しやすい条件

逆に、ここを妥協するとしんどくなりやすい、という条件もある。

一つ目は、自分の話をちゃんと聞いてもらえるかどうか。話を遮られる、否定される、関心を持ってもらえない、という状態が日常になると、だんだん自分の輪郭が薄くなっていく感覚になる。これは年数が経つほど大きくなる。

二つ目は、相手が不機嫌な時の対応。パートナーが不機嫌になるたびに自分が緊張する関係は、10年続けると体が先に悲鳴を上げる。最初は「気をつければいい」と思えても、それが常態化すると消耗が半端じゃない。

三つ目は、子どもを持つかどうか、親との距離感、お金への考え方といった、生き方の根っこにある部分。これらは話し合いで折り合えることも多いが、最初から話し合おうとしない相手だと、どこかで詰まる。「いつか合わせてくれる」という前提は、わりと危うい。


今日からできるアクションプラン

場面で確認する3つの問い

体調が悪い時、その人のそばにいたいか。

ときめきや外見への評価は体調によってブレるが、しんどい時にそばにいてほしい相手かどうかはわりとはっきりする。「具合が悪い時に連絡したいか」というシンプルな問いは、意外と正確に答えを返してくれる。

その人の前で失敗できるか。

恥ずかしいことを話せるか、ダサい自分を見せられるか。これができる相手かどうかは、数年後に「自分らしくいられるかどうか」に直結する。気を張り続けないといけない相手との生活は、想像より体力を使う。

10年後のその人と一緒にいる場面を、具体的に想像してみる。

10年後の外見ではなく、10年後の日常。朝ごはんを食べている場面、体調を崩した時の場面、お互いに疲れた夜の場面。そこに安心感があれば、それは妥協じゃなくて選択だと思う。

「妥協リスト」を作ってみる

やってみると発見があるのが、自分が妥協してもいい条件と、絶対に妥協できない条件を、紙に書き出すこと。頭の中でぼんやり考えている状態と、書き出した状態では、自分の優先順位の見え方が全然違う。

書いてみると「これ別にそんなに大事じゃなかった」という条件が出てくることもあるし、「あれ、これは手放せない」という意外な発見もある。


妥協か、選択か。言葉より大事なこと

「妥協した」という言葉には、なんとなくネガティブな響きがある。でも実際に後悔していない人たちの話を聞くと、彼らは妥協したとは言っていなかった。優先順位を整理したと言っていた。

妥協かどうかは条件の話じゃなくて、自分が何を大事にしているかを知っているかどうかの話なんだよね。知らないまま選ぶから妥協したになる。知った上で選べば決めたになる。

後悔した人たちの話と、後悔しなかった人たちの話を聞き続けてきて、一番印象に残っているのは40代で離婚を経験した女性が最後に言った一言だった。

「結局ね、相手を選ぶ前に、自分が何を怖がっているかを知っておけばよかったんだと思う。孤独が怖かったのか、間違える自分が怖かったのか、人に認められないことが怖かったのか。それがわかれば、妥協かどうかより大事なことが見えてくると思うんだよね」

その違い、結構でかいんじゃないかな。

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この記事を書いた人

エモ恋スタジオ

縦型ショートドラマを中心に、心が動く恋愛をテーマにショートドラマの脚本・SNSコンテンツの台本を企画しリサーチし制作するクリエイター集団のブログです。
脚本・企画を面白くリアルにするためデートスポットや流行の場所も、自分たちの目で雰囲気を確かめ徹底的にリサーチ!
フィクション(ドラマ)とノンフィクション(現実の経験談)の両面から、現代の恋愛を語りあえる場になると嬉しいです。

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