恋愛経験ない男と付き合うのが疲れる理由と続けるべきか別れるべきかの判断基準

デートの帰り道、足が重かった。

横を歩く彼は何も言わない。手もつないでこない。今日の夕食だって「どこでもいいよ」の一言で全部こっちが決めた。次の予定も、連絡のペースも、ムードも、全部。これって、私が好きな人と付き合ってるんだっけ…?

ショート動画の企画リサーチで話を聞いていると、こういう話が思いのほか多い。恋愛経験がゼロ、もしくは極端に少ない男性と付き合ったことがある女性から、判で押したように同じ言葉が出てくる。

「疲れた」

怒りじゃない。悲しみでもない。じわじわとした消耗感。

目次

なぜ疲れるのか

リードを待ち続けても、来ない

恋愛経験のない男性がリードできない背景には、複数の不安が重なっている。失敗したくない、傷つけたくない、そもそもどうすればいいかがわからない。その結果たどり着く選択肢が「何もしない」だ。

本人は本人で悩んでいる。それは間違いない。ただ、それでも女性側の消耗は止まらない。察してくれない、動いてくれないというストレスが積み重なって、気づいたらこっちが全部仕切っている状態になっている。

付き合ってるのに、友達と出かけるより気を遣う。これはしんどすぎぃ。

スキンシップの温度差が、空気を重くする

体に触れることへの躊躇いが強いケースも多い。手をつなぐこと、肩を抱くこと、自然なスキンシップ。経験のなさから来る緊張でそれができないまま、ぎこちない空気だけが残る。

リサーチ中に話を聞いたAさん(28歳)のエピソードが印象的だった。付き合って3ヶ月、一度も手をつないでもらえなかった彼氏との話だ。

「映画館でさ、暗くなっても彼の手が全然動かないの。ずっと待ってたんだけど、こっちから手出したら震えてて。最初はかわいいと思ったんだけど、だんだんこっちが恥ずかしくなってきちゃって…」

かわいいと思えるうちは余裕がある。でも毎回だと、疲弊に変わる。Aさんは「半年経っても変わらなかったとき、もう無理だって思った」と言っていた。手が触れない事実じゃなく、変わる気配がない事実が、限界を決めた。

全部こっちがプロデュースするハメになる

記念日に何もしてくれない。誕生日がサラッと過ぎる。旅行の計画も、レストランの予約も、デートコースも、全部こっちが動く。そのうち、二人の関係のイベント幹事になっている自分に気づく。

これ、恋愛じゃなくてプロデュース業じゃん、ってなった人は多い。好きで動いているはずなのに、どこかから先は義務に変わっている。そのラインを越えたとき、感情のコップが静かにあふれる。

恋愛経験ない男性の心理、本音のところ

怖いんだよ、ほんとに

経験がない男性がリードできない最大の理由は、失敗への恐怖だ。デートプランが気に入られなかったら?スキンシップが嫌だったら?自分の判断で相手を傷つけてしまったら?

これが頭の中でぐるぐるしてるから、動けない。動かないことで安全を選んでいる。

悪意はゼロ。でも結果として、女性側が全部背負う。

そしてもう一つ見落とされがちな事実がある。恋愛経験が少ない男性は、失敗した経験も少ない。失敗して乗り越える経験がないから、失敗への耐性そのものが育っていない。だから余計に怖くて動けない、という悪循環がある。

恋愛に「フィクションのイメージ」を持ち込んでいる

恋愛をリアルに体験した回数が少ないということは、ドラマや漫画、SNSで見た理想の恋愛像を基準にしていることがある。

「女性はこうしてほしいはず」「こうすれば喜ぶはず」という思い込みが実際の行動とズレていて、かみ合わない。

リサーチ中に聞いたBさん(30歳)の話が忘れられない。付き合い始めた彼氏が、まるでドラマの台本を読んでるみたいなセリフを突然言ってきたらしい。Bさんは「笑いをこらえるのが必死だった」と苦笑いしていたけど、その後こう続けた。

「最初は笑えたんだけど、だんだん『この人、私のことを見てなくてイメージを見てるんだな』って気づいてきて。それが一番きつかった」

笑える段階はまだいい。その奥にある孤独感のほうが、じわじわと体に残る。

自信のなさが、全部の行動に出る

デートの食事を決めない。映画を選べない。座る席もわからない。次の予定もこっちが言うまで動かない。

これ全部、自己決定への苦手意識が恋愛場面で露わになっている状態だ。恋愛経験の問題というより、そもそも自分で何かを決めることが苦手な気質が、恋愛で顕在化している。

この場合、恋愛だけ変えようとしても根本が変わらないから、女性側がどれだけ誘導しても消耗するだけになる。

気づいたら教育彼女になっていないか

恋愛経験のない男性と付き合うと、ある役割に引き込まれやすい。

恋愛の仕方を教える人、という役割だ。

デートの誘い方、スキンシップの取り方、記念日の過ごし方。気づいたら全部こっちがレクチャーしていて、相手が正解を実行するのを待っている状態になっている。

これ、恋愛というより教育実習に近い。

Cさん(26歳)はこう言っていた。「付き合って半年で気づいたの。私、好きな人と恋愛してるんじゃなくて、彼を育ててたんだなって。で、そっから一気に冷めた」

胸のあたりがスッと引いていく感じ。一度そこに気づいてしまうと、もう一度あの熱量を取り戻そうとしても、なかなか戻らないんだよね。

教育役になってしまうと何が起きるか。相手の成長を喜べなくなる。やっとできたじゃなく「なんで今まで」になる。愛情が教師のそれに変わっていく。これはどちらにとっても不幸な状態で、まずいのは「いつの間にかなっていた」点だ。

意識して防ぐためには、ひとつの問いを持っておくといい。「今、私はリクエストしているか、それとも教えているか」。リクエストは対等な関係から生まれるが、教えることは上下関係を前提にする。その差が積み重なると、関係の形が変わっていく。

続けるべきか、別れるべきか。判断する3つの視点

すぐに別れなさいとは言わない。経験のなさは必ずしも致命的な欠点じゃないし、変われる男性も確かにいる。ただ、続けるかどうかを感情だけで判断するのは危ない。

視点1 変わろうとしているか、動いているか

疲れる原因の多くは行動のパターンだ。でも「変わる意志があるか」は別の話。

言葉で変わりたいと言っているだけなのか、実際に少しでも動いているか。そこはちゃんと見る必要がある。

毎回こっちが言わないと動かないなら、変わっていない。彼の中に「この人を喜ばせたい」という能動的な気持ちがあるかどうか。それが判断の軸になる。

感情で評価すると振り回される。行動の変化だけを見る。それだけでかなりクリアになる。

視点2 疲れの根っこはどこにあるか

恋愛経験のなさから来る疲れなのか、気質的な受動性から来る疲れなのか。ここを切り分けないと、付き合い続けても根本は変わらない。

経験が増えれば自然にできるようになることと、本人の気質として受動的で変わらないことは別物だ。

経験を積めば変わると思い続けて2年、3年経っていたら、それはもう経験の問題じゃない可能性が高い。あの人なりの「ふつう」がそこにあるんだよねぇ。

視点3 我慢しているのか、楽しんでいるのか

リードする側にいることを楽しめているなら、そのカップルはうまくいく。

でも「私ばっかり」「疲れた」「また私が言わないと」という感覚が毎回来るなら、それはもう我慢の範囲に入っている。

我慢で続けた関係が最終的にどうなるか。答えは言わなくてもわかるよね。

大事なのは、自分がどちらの状態にいるかを正直に見ること。嘘をついても自分の感情だけは騙せない。

今日から使えるアクションプラン(台本形式)

感情がぐちゃぐちゃのまま動いても空回りする。具体的な言葉と行動に落とし込む。

してほしいことを台本のように伝える

NG例「もっとリードしてよ」

これは抽象的すぎて伝わらない。怒っているのか悲しいのかも読めない。

OK例「次のデート、お店を君に決めてもらえると嬉しいんだけど。どこでもいいし、候補を2つ出してくれるだけで全然いいよ」

具体的な行動を一つだけ頼む。選択肢の幅を狭めてあげる。安全網を用意する。この3点セットが機能する。これが最初の一手だ。

変化を見つけて、感情で返す

人は認められると動く。

小さな変化、例えば彼がはじめてランチの店を提案してくれた。そのとき。

「自分で決めてくれたの、嬉しかった。また連れてってね」

評価するんじゃなく、自分の気持ちを伝える。この差が積み重なると、彼の行動が少しずつ変わる可能性がある。ただしこれは短期間で結果を求めるものじゃない。3ヶ月単位で変化を見る。

限界点を、感情が動く前に決めておく

感情的に爆発する前に、自分の中で線を引く。

「3ヶ月後に状況が変わっていなければ話し合う」でも「記念日に何もなかったら考え直す」でも何でもいい。自分の中に基準がないまま耐え続けると、気づいたときにはもう感情がない状態になっている。

冷め切ってから話し合っても、お互いしんどいだけだよ。

別れを切り出すときの台本

もし別れを選んだとき、感情的に責めることなく伝える言葉がある。

あなたのことを嫌いになったわけじゃない。ただ、私が求めてることと、あなたが今できることの間に差があって、それを埋めるのが私には難しくなってきた。一緒にいることがつらくなる前に、ちゃんと話したかった。

責めていない。でも、自分の気持ちも誤魔化していない。これが伝えられれば罪悪感は最小限になるよ。

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この記事を書いた人

エモ恋スタジオ

縦型ショートドラマを中心に、心が動く恋愛をテーマにショートドラマの脚本・SNSコンテンツの台本を企画しリサーチし制作するクリエイター集団のブログです。
脚本・企画を面白くリアルにするためデートスポットや流行の場所も、自分たちの目で雰囲気を確かめ徹底的にリサーチ!
フィクション(ドラマ)とノンフィクション(現実の経験談)の両面から、現代の恋愛を語りあえる場になると嬉しいです。

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