好きな人の前で挙動不審になる心理|きょどる男女の脈ありと治し方

エレベーターに二人きり。
三階から七階までの十数秒で、彼女は社員証を二回落とした。
拾おうとしゃがんだ拍子に、今度はスマホが床を滑っていく。
止まったのは、彼の革靴のつま先。
終わった。完全に変な女だと思われた

これ、恋愛系ショート動画のネタ出し中に知人から聞いた話なんだよね。
聞いてる途中から、私の耳がじわっと熱くなってきてさ。
身に覚えがありすぎて、アイスコーヒーの氷を無駄にかき回してた(笑)

目次

きょどるの正体は、好意と恐怖の同時発生

近づきたい足と逃げたい足が一緒に動く

きょどるは、挙動不審を縮めた若者言葉。
目が泳ぐ。声が裏返る。手の置き場が消える。
恋愛の場面だと、ここに特有の事情が乗っかってくるんだよなぁ。
近づきたい気持ちと、嫌われるのが怖い気持ち。
この二つが、同じ瞬間に体を動かそうとする。
アクセルとブレーキを両足で踏み込んだ車みたいなもんでしょ。
自分から話しかけたのに、早口で切り上げて逃げる。
隣に座ったくせに、顔を見るのは一度もなし。
動きがかみ合わないのは、気持ちが二つあるせい。

頭の中で実況中継が始まっている

聞き取りのメモを読み返して、気づいたことがある。
きょどった瞬間を語る人は、そろって自分の見え方を口にしてた。
今の笑い方、変じゃなかったかな。
声、大きすぎたかも。
前髪、割れてない?
会話しながら、自分を外から実況してるわけ。
口を動かす作業と、自分を監視する作業。
二つを同時に回すから、脳の処理が追いつかなくなる。
アプリを開きすぎたスマホが固まるのと同じ現象。
どうでもいい相手の前だと、実況のスイッチは入らないまま。
好きな人の前に限っておかしくなる理由が、これ。

二十九歳の知人男性は、好きな子が相手だと、なぜか敬語になるらしい。
同期なのに。
ストローの袋を蛇腹に折り続けて、気づけば紙くずが五個。
(俺、何しに来たんだっけ)と毎回なるんだって。

男性は動きが増え、女性は口数が減る

聞いた話を男女で並べたら、出方に偏りが見えてきた。
男性は手足の動きが増える。
ペンを回す、立ったり座ったり、無駄に歩く。
女性は口数が減って、返事が短くなり、表情まで固まる。
だから男性のきょどりは挙動不審に映り、女性のきょどりは冷たく映る。
女性は男性心理を検索し、男性は避けられてると悩む。
入口の言葉が違うのは、この出方の差から来てる。
逆の人もいたし、あくまで私が聞けた範囲の話だけどね。

立場は三つ、怖いものは一つ

話を聞かせてくれた人は、三つの立場に分かれる。
自分がきょどってしまう人。
男性にきょどられて、好意か拒否か読めない女性。
女性にきょどられて、照れか嫌悪か分からない男性。
悩みの形はそれぞれ違って見えるよね。
でも、根っこで怖がってるものは同じだった。
拒絶される痛み。
勘違いで恥をかくのは嫌。動いて傷つくのも嫌。

私の前でだけ挙動不審になる男性心理と脈ありの読み方

きょどってる最中をいくら見ても判定できない

脈ありサインの一覧表を、私は正直言って信用してない。
目を逸らす。早口になる。急に席を立つ。
好意でも苦手意識でも、体の反応は同じ形で出るから。
きょどってる最中の彼を見つめても、答えは出ないのよ。
見る場所を変える。
きょどった後の三日間へ。

逃げた彼が戻ってくるかどうか

好意があるなら、近づきたい気持ちは残り続ける。
その場では逃げても、時間を置いてまた寄ってくる。
用もないのに、席の近くをうろつく。
チャットで済む連絡を、口頭で伝えにくる。
苦手意識しかない彼は、逃げっぱなし。
距離は空いたまま、一週間たっても同じ。

三十一歳の友人は、職場の後輩にコピー機の前で固まられた。
紙詰まりでもないのに、彼の指が給紙トレイを開けたり閉めたり。
(私、何かした?)
嫌われたと決めつけて、彼女はしばらく距離を置いたそう。
ところが翌週、デスクにのど飴が置いてあった。
彼女が咳をしてたのは、きょどられた日の朝、ほんの数回。
見てたんだよ、彼は。
それが恋なのか、先輩への気遣いなのか。
外からは決められない。
ただ、彼は戻ってきた。事実として言えるのはここまで。

文字になると落ち着く男

手がかりはLINEにも出る。
対面でのきょどりは、脳の処理落ちだった。
文字なら考える時間があるし、実況中継も止まる。
会うと挙動不審なのに、文面は丁寧で返信も続く。
この落差がある彼は、あなたを前にすると頭が回らなくなる人。
逆に、文面まで素っ気なくて用件のみ。
そういう時は、今は押す時期じゃないね。

好意とは関係ないきょどりもある

誰の前でもきょどる人なら、それはあなた限定の反応とは呼べないよね。
他の女性と話す彼を一度見れば分かる。
あなたの役職や口調に、圧を受けてる場合もあるし。
後ろめたい隠し事を抱えた人も、同じ動きをするんだわ。
あなたの前だけ、という条件が外れたら、脈の話はいったん保留で。

マッチングアプリの初デートも、きょどりは判定に使えない。
初対面の緊張は、相手が誰でも出るもの。
ここでも見るのは後。
彼の方から二回目の話が出るかどうか、それで足りる。

自分の前でだけきょどる女性心理、好き避けと嫌い避けの境目

逸らした目がもう一度こちらに来るか

男性からよく聞くのが、照れなのか嫌悪なのか分からんという嘆き。
判定の軸は、女性が相手でも変えなくていい。
戻ってくるかどうか。
好きだからこそ避けてしまう好き避けの女性は、逸らした目をまた向けてくる。
離れた席から、視線が飛んでくることも。
あなたが他の人と笑ってると、顔を上げてこっちを見てる。
嫌いだから避ける嫌い避けでは、視線そのものが来ない。
視界に入れないようにしてるんだもん。

読み違えた男の三連敗

二十六歳の知人男性は、ここを読み違えた。
同期の女性が、彼の前では決まって無口になる。
これは好き避けだ!と確信したとのこと。
毎日話しかけ、LINEを送り、ランチに三回誘った。
返ってきたのは、ごめん予定ある、の一行が三回。
四回目を打とうとした指を、同僚に止められたって話。
(あの時止めてもらえなかったら…)と語る彼の首筋に、汗が光る。
無口は同じでも、彼女の目は一度も彼を追ってなかった。

引くと決める線

返事は単語のみ。
二人になる場面を、先回りして消される。
LINEが返ってくるのは業務連絡の時くらい。
この三つがそろったら、押すのをやめる。
粘るほど、彼女のきょどりは警戒に変わっていくからさ。
挨拶は普通に続けて、あとは放っておく。
冷たく聞こえるけど、これが相手への礼儀。
結局、自分の評判を守るのもこの引き際だったりする。

好きな人の前できょどってしまう人の治し方

隠そうとするほど悪化する

きょどりを消したい。ここに来た人の本音は、きっとこれ。
残念ながら、消そうとするほど、きょどりは育つ。
バレないようにする、という三つ目の作業が脳に乗るせいで。
会話、実況、隠蔽。三つ同時は無理だって。
削れるのは隠蔽。
緊張してる、と先に口に出してしまう。
言った瞬間、隠す仕事がなくなる。
空いた分、会話に頭を回せるようになる。

二十七歳の知人女性は、片思い中の彼とのランチでこれを試した。
席に着くなり、ごめん今日めっちゃ緊張してる、と宣言。
彼は水を吹きそうになって、俺も、と返してきた。
そこから先、箸を持つ手の震えが止まったと言ってたな。

きょどられた側は思ったほど覚えてない

帰りの電車で始まる、ひとり反省会。はぁ…
私も昔、好きな人に手を振り返したら、後ろの人宛てだったことがある(泣)
あの夜の反省会は、朝四時まで終わらなかった。
ところが、きょどられた側に聞くと意外と覚えてないもんでさ。
え、そんなことあった?で終わる人が何人もいた。
覚えてる人も、自分を前にして様子が変わる相手を悪くは言わなかったし。
恋が終わった話で原因に挙がるのは、きょどりそのものとは別のところ。
恥ずかしさから、その後の連絡を絶ってしまうこと。
相手の目には、嫌われたとしか映らないのにさ。

好きな人にきょどってるねといじられた、と落ち込む人もいる。
嫌いな相手の挙動なんて、人はわざわざ口に出していじらないもの。
関わりたくないから。
いじれるのは、距離が近い証拠。
それが恋愛感情かどうかは、別の話になるけど。

やらかした夜に送る一通

二十四歳の友人は、好きな先輩の前で小銭をぶちまけた。
コンビニの床を転がる十円玉。しゃがむ先輩。鳴りやまないレジの音。
帰り道、心臓がバクバクしたまま、青信号の前で立ち尽くしてたと聞いた。
その夜、彼女は一通だけ送った。
「今日は小銭ばらまいてすみません(笑)先輩の前だと手元が狂うみたいです」
返信は十五分後。
「十円玉、一枚俺のポケットに入ってた。明日返すわ」
翌日、十円玉と一緒に缶コーヒーが出てきたんだとか!
その先は教えてくれないんだが?
口元がゆるんでたから、悪い話ではなさそう。

この一通が働いた理由は三つある。
謝るのを一回で切り上げた。
失敗を、二人で笑える話に変えてる。
先輩の前だと、の一言で好意をにおわせた。
送るのは当日中。
日をまたぐと、終わった話を蒸し返す形になるからね。

今日から動ける十五秒台本

会話をショート動画の尺で考える

ショート動画は冒頭二秒で掴んで、十五秒前後で終わらせる。
台本書きで体に染みついたこのやり方、きょどる人の会話にそのまま使える。
長く話そうとするから、脳内の中継が暴走しだす。
十五秒で終わると決めておけば、暴走する前に退場できるじゃん。
掴み、中身、去り際。必要なのはこの三カット。
去り際を自分で決めてあるのが肝。
短い接触を何度も重ねる方が、長い一回より距離は縮まる。

台本その一、自分がきょどる人の朝

一カット目、目が合ったら、しゃべる前に口角を上げる。
二カット目、セリフは一つでいい。
「おはようございます。なんか今日、緊張してます(笑)」
三カット目、返事を聞いたら、会釈して自分から離れる。
滞在は十五秒。物足りないくらいで切るのがコツ。
三日続けると、考える前に口が動くようになってくる。

台本その二、きょどる彼に近づきたい女性

一カット目、彼がきょどり始めても指摘は封印。いじるのも我慢。
二カット目、視線を外してあげる。
手元の資料やスマホを見ながら話すといい。
正面から見つめると、彼の自己監視が加速しちゃう。
三カット目、二択で答えられる誘いを去り際に置いていく。
「駅前のカレー屋、気になってて。木曜と金曜ならどっちが空いてる?」
尋ねるのは行くかどうかじゃなく、いつにするか。
返事はLINEでいいよ、と添えて立ち去る。
文字なら、彼は落ち着いて返せるっしょ。

台本その三、きょどる彼女に近づきたい男性の三日間

一日目は挨拶して、足を止めずに通り過ぎる。
二日目は、挨拶に一言足す。
「おはよう。昨日の資料、助かった」
返事を待たずに歩き出していい。
三日目は、彼女の方から目が合うか、声が返ってくるかを確かめる。
戻ってきたら、四日目に一段進む。
「昼、下のパン屋行くけど、何かいる?」
ついでの形にしておけば、断る側も気が楽。
三日間何も返ってこなかったら、挨拶を交わす関係に戻す。
追わずに引く。ここまで意識してみてね。

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