美人薄命って、恋愛の話でめっちゃ出てくるじゃん
友達のミナからまた別れたって連絡が来たんだよね。「また私、本命じゃなかったっぽい」。 既読つけてから、指が止まった。なんて返そう…いや、また、って何回目?
ミナは誰が見ても美人。ショート動画の企画で街頭インタビューを撮ってたとき、通り過ぎた男の子が二度見していったレベルの子。なのに恋愛になると、毎回すり減っていくの。付き合う前はマメに連絡くれてた相手が、体の関係を持った途端に返信が雑になる。気づいたら、都合のいい存在にされてた。そういう別れ方ばっかりなんだよなぁ。
これ、ミナだけの話じゃないんだよ。 ショート動画のネタ探しで恋愛の悩みをリサーチしてると、美人だからこそしんどいっていう声が、ぞろぞろ出てくる。モテてるはずなのに、満たされない。声はかかるのに、大事にされない。
美人薄命。 昔からよく言うよね。美しい人ほど不幸だったり、早く亡くなったりするって。恋愛でこの言葉を持ち出す人、けっこう多いんだよ。綺麗なのに幸せになれない、みたいな空気でさ。 でも、これって本当なの?っていうところから、ちゃんとほぐしていきたい。
そもそも美人薄命って、どういう意味だったんだっけ
もとをたどると、中国の詩人・蘇東坡が書いた薄命佳人っていう詩にいきつくらしい。 佳人っていうのは、色街で生きてた芸妓のこと。歳をとって美しさが陰ってくると、人目を避けて静かに姿を消していく。その儚さを、綿毛が消えていく様子にたとえた詩なんだって。
薄命は、短い命とか、幸せが薄いっていう意味。 だから美人薄命は、美しく生まれた人ほど不遇な運命になったり早死にしたりしやすい、っていう昔の人の感覚から来てる言葉。病弱で儚い、っていうイメージもセットでね。
実は昔は、美人の夫が早死にする話だった
美人薄命って、もともとは美人本人じゃなくて、美人を妻にした夫のほうの寿命が短い、って意味だった説があるらしいの。
妻が美しすぎると、他の男に取られるんじゃないかって夫が四六時中ソワソワする。気の休まる時がない。心配で胃がキリキリして、結局は早く逝っちゃう。そういう話。 え、薄命だったの男のほう…? 思わず笑っちゃった(笑)。でもこれ、恋愛のいちばんしんどい部分を言い当ててる気がするんだよね。美しさそのものが不幸を呼ぶんじゃない。その美しさに振り回される人間関係のほうが、よっぽど人を消耗させる。
美人なのに本命になれない、って相談がマジで多い
ミナみたいな悩み、リサーチしてると本当によく出てくるの。 モテないわけじゃない。むしろ声はかかりまくる。合コンでも真っ先に連絡先を聞かれる。飲み会のあとにLINEが3人から来る、なんてザラ。なのに、ちゃんと大事にされる関係にはならない。この落差がきついんだよ。
モテるはずなのに、大事にされない正体
正直、モテる量と、愛される深さって、まったく別モノなんだよね。 連絡先を聞かれる回数が多くても、それは、とりあえずキープしとこ、くらいの男が群がってるだけ、ってこともある。数が多いぶん、本気の一人を見分けるのが逆に難しくなる。全部が同じ熱量に見えてきちゃうから。
ミナがぽつっとこぼした台詞が、忘れられなくてさ。 「顔がいいねって言われて、それで会話が終わるの」 可愛いね、綺麗だね。そこで会話がぷつっと切れる。中身に一歩も踏み込んでもらえないまま、扱いだけが軽くなっていく。褒められてるのに、胸のあたりがスカスカ。この感覚さ、外から眺めてるだけじゃ絶対わかんないやつ。
都合よく扱われる美人の、共通点
リサーチで見えてきた共通点が、いくつかあってね。
まず、隙がなさすぎること。 髪もネイルも服も、いつも完璧。仕事もテキパキこなす。弱音を吐かない。しっかりしてる。それ自体は強みなのに、恋愛だと、この人は俺がいなくても余裕そうだな、って見えちゃうの。踏み込む隙間がないから、軽い男ばっかりが寄ってくるっていう皮肉。
もうひとつは、断れないこと。 美人でいると、失敗しちゃいけないっていう空気を、勝手に背負い込むんだよね。嫌われたくない。ガッカリされたくない。だから相手に合わせすぎる。頑張らないと愛してもらえないって、心の奥で思い込んでる。だから尽くす。尽くしすぎる。で、気づいたら、いいように使われてるポジション…はぁ…。
あと、意外と見落とされがちなのが、踏み込む怖さを知らないってこと。ずっと相手から来てくれる立場でいると、いざ好きな人ができても、自分からどう動けばいいのかわかんないんだよね。待ってるうちに、チャンスがするっと通り過ぎてく。それに、相手を減点方式で見ちゃう癖もあってさ。食べ方がちょっと、服の趣味がいまいち…って細かく採点してると、合格ラインだけが勝手に上がってく。目の前にいる人の、いいところが見えなくなるんだよ。
遊ばれる子と、ちゃんと愛される子の、分かれ道
同じくらい美人でも、消費される恋を繰り返す子と、ちゃんと大事にされる子がいる。顔面偏差値はほぼ互角。じゃあ、何が違うんだろうね。
消費される恋の、入り口
消費される側には、入り口にはっきりしたパターンがあるの。 好意を向けられたとき、まずそれを疑う。こんな私を本気で好きになるわけない。どうせ顔だけっしょ。自己肯定感が低いと、誠実な相手ほど信じられなくなるんだよね。優しくされると、裏があるんじゃないかって身構えちゃう。
で、皮肉なことにさ、誠実な男には冷たくして、刺激的でちょっと危ない男にはドキドキしてついていっちゃう。 安心と刺激を、恋のときめきと勘違いする。心臓がバクバクするのを恋だと思い込んで、ほんとはただ不安で鼓動が速くなってるだけ、なのに。ズーンと重くて、振り回される恋のほうが、なぜか本物っぽく感じちゃうんだよ。あの罠、マジでタチが悪い。
高嶺の花が、本気の男を遠ざける仕組み
もう一個の分かれ道。これは相手側の心理の話。 美人には、どうせ彼氏いるっしょ、俺なんかが相手にされるわけない、って、真面目な男ほど勝手に諦めて引いていく。声すらかけてこない。結果、美人の周りには軽いノリの男ばっかりが残っちゃう。本気で大事にしてくれそうな人ほど、遠くから見てるだけで去っていくの。
高嶺の花って、褒め言葉のふりして、実はめちゃくちゃ孤独な立ち位置なんだよなぁ。
愛される子が、無意識にやってたこと
もう一人、対照的な子がいてさ。ユカって呼ぶことにするね。 この子も相当な美人。なのに彼氏にめちゃくちゃ大事にされてる。何が違うんだろうって、企画のついでにちょっと掘って聞いてみたわけ。
そしたら、拍子抜けするくらい普通のことを言うの。 「気になる人の前だと、わりとポンコツになる」って。 道に迷う。食べ方が汚い日もある。好きな漫画の話になると早口で止まらなくなる。そもそも、ちゃんとして見せようとしてない。あと、嫌なことは嫌ってその場で言うし、無理な誘いは笑って断る。ユカは、相手に合わせるより先に、自分の機嫌を優先してた。 褒められたときの反応も違ったな。可愛いねって言われて、でしょ?って笑って返すんだって。疑わない。受け取る。それだけで、相手は次の一歩を踏み出しやすくなる。壁がないから。
同じ美人でも、こんなに見える景色が違うんだ。撮影の帰り道、ずっとそのこと考えてた。
「どうせ私は薄命」って思い込みが、いちばんこわい
ここで美人薄命の話に戻るね。 恋愛でこの言葉を使う人ってさ、無意識に、私は幸せになれない側の人間だ、って自分に言い聞かせてることがある。それがマジで危ないんだよ。
美人薄命は、たぶん嫉妬が生んだ物語
そもそも、美人が薄命って本当なの?っていうさ。 1920年代のカナダの研究では、男性に美人だと評価された女性のほうが、むしろ長生きしてたっていうデータがあるらしい。美しさは健康のサインでもある、っていう見方まであるくらいで。少なくとも、綺麗な人は早死にする、みたいな単純な話じゃないっぽいんだよね。
つまり美人薄命って、事実というより、羨ましさとか妬みが作り上げた昔話に近い。 綺麗な人がうらやましい。でもあの人、不幸らしいよ。かわいそうにね。そうやって溜飲を下げるための言葉。ある種の呪いみたいなもんだよ、これ。
それにさ、問題って美人かどうかじゃないんだよね。注目が集まりすぎることで、嫉妬を買ったり、勝手なイメージを貼られたりするリスクが上がる。SNSの時代は、その圧が普通の女の子にまで広がってきてる。美しさが罪なわけじゃない。まわりの目が勝手に、薄命っていう物語を作ってるだけ。
呪いは、自分でかけ直せる
こわいのは、その呪いを、当の本人が信じ込んじゃうこと。 どうせ私は本命になれない。どうせ遊ばれて終わる。そう思ってると、無意識にそういう相手を選ぶようになる。しかもね、うまくいきそうになると、自分から壊すの。だって、幸せになれない私っていう物語が崩れると、居心地が悪いから。予言が勝手に当たっていく、あの仕組み。
見分け方はシンプルだよ。うまくいきそうになった瞬間、急に落ち着かなくなって相手のアラを探し始めてたら、それ、呪いが発動してる合図。壊しにかかる前に、一回だけ立ち止まれたら、それで流れは変わる。
ミナにこの話をしたとき、電話の向こうで数秒、無言だった。 それから小さく、ふはっ、て息が漏れる音。「私、自分で薄命ってことにしてたのかも」って。 その一言が出た時点で、たぶんもう半分は抜け出してる。
今日からできる、台本みたいなアクションプラン
じゃあ、どう動くか。頭でわかっても、行動が変わんなきゃ何も変わんないもんね。 ショート動画の台本を書く感覚で、そのまま使える動きを置いていく。ちょっと演じるくらいの気持ちでいいよ。
場面1、隙をひとつだけ見せる
完璧をやめるって言うと難しく聞こえるけど、やることは一個でいい。 デートで、方向音痴を隠さない。地図見てもわかんないんだよね、って笑って言っちゃう。緊張してるなら、ちょっと緊張してる、って口に出す。それだけ。
台本にするなら、こんな感じかな。 相手、次どっち行く? あなた、わかんない!(笑)ごめん、方向感覚まじでゼロなの。 完璧に見えてた人が急に見せる人間味に、相手の安心スイッチがカチッと入る。隙は弱点じゃないよ。相手が入ってくるための、扉なんだから。
場面2、好意を疑う前に、3秒だまる
好きって言われた瞬間、どうせ嘘でしょ、が反射で口から出そうになる。 そこを、ぐっと3秒こらえる。心の中の(裏があるはず)を、いったん脇に置く。 返す言葉は、シンプルでいい。そう言ってもらえると、ちょっと照れるな、くらいで十分。
疑いを口にしないだけで、相手は続きを話しやすくなる。冷たい壁が一枚、すっと消えるの。受け取るのって、勇気いるけどね。でも、そこからしか始まんないから。
場面3、尽くす前に、自分に尽くす
相手のために何かしたくなったら、その前に、自分に同じことをしてあげてほしいの。 彼の好物を作る前に、自分が食べたいものを食べる。彼の予定に合わせる前に、自分の休みを先に押さえる。順番を、ひっくり返すだけ。
自分を丁寧に扱ってる人はね、雑に扱ってくる相手に、自然と違和感を覚えるようになる。 あれ、この人といると私すり減るな。そう早めに気づけるようになるんだよ。消費される恋から降りる第一歩は、相手を見る目を鍛えることじゃなくて、自分の扱い方を変えること。そこからなんだよね。

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