企画会議の帰り道、友人のカナから電話が鳴った。
「ねぇ、ユウタって私のこと、どう思ってるんだろ」
ユウタは黄色のスニーカーがトレードマークの男。飲み会では必ず輪の真ん中にいて、誰にでも優しい。それでカナは分からなくなったんだよね。特別なのか、大勢のうちの一人なのか。
このころ、うちのチームは好きな色で恋愛タイプを読むショート動画を作ってた。知り合い20人くらいに聞き込みをして、黄色が好きって答えたのは確か3人。少ないなぁと思ったけど、3人の話がどれも濃かった。
黄色が好きな人の性格、聞き込みで見えた表と裏
輪の真ん中にいる理由
黄色が好きな人は、場が静かだと落ち着かないみたい。
自分から話題を出す。知らない人にも声をかける。新しい店、新しいアプリ、新しい遊び。飛びつくスピードが速いんだ。
もう一人の黄色好き、後輩のアヤはこう言ってた。
「静かな部屋にいると、自分が消えそうになるの」
この一言で、明るさの正体が少し見えた気がしたな。
色彩心理では、黄色は光と注意の色。信号も工事現場も黄色でしょ?人の目を引く役割を任される色なんだよ。
その色を好む人は、見られることで自分の居場所を確かめる。ざっくり言えばそういう傾向。
明るさの裏で起きていること
飲み会でアヤの周りだけザワザワしてた夜があった。
誰より笑ってたのは本人。なのに帰りの電車で隣に座ったら、窓に映る顔が別人。目の焦点が合ってない。
「盛り上げすぎた後って、ズーンってくるんだよね」
(あぁ、この人は毎回これを一人で処理してるんだ)
黄色が好きな人の弱点はここ。気分の波が大きくて、上がった分だけ落ちる。
飽きっぽいと言われがちなのも同じ理由。刺激が切れると自分の中の光まで消える気がして、次の刺激を探しに行く。
寂しがり屋なのに、束縛されると逃げたくなる。矛盾してるじゃん?このねじれを分かってあげられるかで、関係の続き方が変わる。
言い切れないこと
好きな色が性格を作るのか、今の気分が好きな色を選ばせるのか。ここははっきりしてない。
企画のために色彩心理の入門書を何冊か読んだ。人は今の自分に足りないものを色で補いたがる、という考え方が軸になってた。急に黄色が気になり出した時は、認められたい気持ちや変わりたい気持ちが強まっているサイン。そう読むことが多い。
生まれつきの性格診断みたいに扱うのは、正直言ってやりすぎ。3人に共通点は多かったけど、3人は3人。
黄色が好きな人の恋愛傾向
始まりは勢い
ユウタの恋の始まりは、だいたい一目惚れかノリ。
好きかもと思ったら、翌週にはデートに誘ってる。迷う時間が短いんだよなぁ。
相手からすると急展開すぎて戸惑うけど、この勢いに乗れる人には毎日がまさかの連続。退屈しないよ。
付き合ってから起きるすれ違い
問題はここから。
付き合って3か月くらいで、黄色が好きな人はマンネリを感じ始める。同じデートコース、同じ会話。すると外に目が向く。
浮気じゃない。新しい刺激を取りに行ってるだけ。ただ、相手からは同じに見えるんだよね…
それと、予定を細かく聞かれるのが苦手。
「今どこ?」「誰といるの?」
このLINEが3回続くと、返信が突然短くなる。
聞きながら耳が熱くなった。昔、私も黄色のパーカーが好きな人に同じ質問を連投して、既読すらつかなくなったことがある(泣)
失敗パターンと抜け出し方
黄色が好きな人と付き合う側の失敗は、相手の明るさを愛情の量だと勘違いすること。
みんなに明るいから、自分への態度が特別に見えない。だから不安になって確認する。確認されると相手は窮屈になる。この循環にはまるんだ。
抜け出す方法はひとつ。愛情の測り方を変えること。
黄色が好きな人は、本命にだけ弱さを見せる。明るさで測らず、弱さを見せてくれた回数で測ってみて。
黄色が好きな男性の心理と落とし方
誰にでも優しい理由
ユウタに聞いた。なんで全員に優しいのか。
「嫌われるのが怖いんだよね。場の空気が悪くなるのが、たぶん一番無理」
軽いんじゃなくて、怖い。この違いに気づいた時、カナへの答えが決まった。
本命にだけ見せるサイン
黄色が好きな男性は、本命の女性の前ではっきり変わる。
二人きりになると口数が減るんだよね。妙に子供っぽくなったり。仕事の愚痴や家族の話みたいな、誰にも言わないことをぽろっと出したり。
カナが言ってたんだ。
「二人で帰る時だけ、ユウタ、めっちゃ静かなんだよね。つまんないのかと思ってた」
いや、それ本命のサインだから!
スマホの向こうでカナが息を止めたのが分かった。数秒の沈黙のあと、鼻をすする音。
(よかった…ちゃんと見られてたじゃん)
予定を自分から入れてくるかどうかも見どころ。黄色好きの男性は、興味のない相手には誘われるまで動かない。自分から次の約束を持ちかけてきたら、かなり本気。
落とし方、LINEとデートの現場
追いかけない。結局これが最短ルート。
LINEは楽しかった場面だけを切り取って送る。質問は1通に1個まで。
『昨日のあの店、まだ笑ってる』
これで十分。返事を急かさない。
デートは、彼がまだ行ったことのない場所を選ぶ。好奇心が動き出すと、その日の高揚があなたと結びつく。
褒め方も変えて。優しいね、より「さっきの店員さんへの気遣い、見てたよ」。具体的に言うだけで顔つきが変わるから。
冷める瞬間とNG行動
否定される。説教。行動の制限。この3つで一気に冷める。
駆け引きの既読スルーも意味がないよ。寂しがりだけど、追う気力はそこまで長く続かない。放っておいたら別の楽しい場所に行っちゃう。
黄色が好きな女性の心理と接し方
注目が原動力
アヤは合コンで必ず一番目立つ。服も声も。
それでいて本命にしたい相手の条件は、意外と地味なんだよね。
「一番盛り上がってる時じゃなくて、私が黙った時に気づいてくれる人」
黄色が好きな女性は褒められて伸びる。褒められないと自分の価値が分からなくなって、小さくなる。
喜ぶ接し方と、やってはいけないこと
小さい変化に気づく。髪、ネイル、新しいピアス。気づいて口に出す。これだけで彼女の目の色が変わるよ。
写真を送ってきたら、既読だけで終わらせない。ひと言でいいから、見た証拠を残す。
彼女がリードしたがる場面は任せる。行き先とか店選びとか。決めてもらって、その選択を楽しむ姿を見せる。
やってはいけないのは、目の前で他の女性を褒めること。負けず嫌いに火がつくんじゃない。しぼむんだ。表向きは笑ってるけど、帰ってから一人で落ちる。
無反応も同じくらい響く。盛り上がる話をしてるのに、ふーん、で返す。これが何回か続くと、彼女の中であなたは消える。
黄色が好きな人と相性のいい色、注意したい色
相性がいい色
紫が好きな人。聞き込みの中で最も長続きしてたカップルがこの組み合わせだった。紫好きの彼女は静かで、内側に世界を持ってるタイプ。黄色の気分の波を驚かずに受け止めてくれるんだよね。黄色側は紫の分かりにくさを面白がる。
青が好きな人。冷静で、計画を立てるのが好き。黄色の勢いをちょうどよく整えてくれるんだ。ただし、青の慎重さを退屈と感じ始めたら要注意。
緑が好きな人。穏やかで、相手のペースを許す。黄色が好きな人にとって、帰ってきたくなる場所になりやすい。
ピンクが好きな人も悪くない。甘えたい者同士で居心地がいい。けど、どっちも受け止め役をやりたがらない。片方が疲れた時に踏ん張れる人がいないんだよ。
注意したい色
赤が好きな人。最初はマジで盛り上がる。どっちも派手で、どっちもエネルギーが強い。当然、主導権の取り合いになる。どっちが目立つか、どっちが正しいか。喧嘩の音量が大きすぎて周りが引くことも。
黒が好きな人。黄色の明るさを浅いと感じやすくて、黄色は黒の重さに息が詰まる。お互いの良さが、そのまま相手のストレスになる組み合わせ。
黄色同士はどうなる?
にぎやか。とにかくにぎやか。予定が埋まってて、毎週どこか行ってる。
ネックは、ブレーキがいないこと。落ち込んだ時にどっちも外に楽しさを求めに行くから、同じ家にいてもすれ違う。
続けるには、片方が意識して静かな時間を作る役を引き受けるしかない。ユウタとアヤは付き合わなかった。でも二人が話してる時の速さを見てて、(これは事故る)と心の中で思った(笑)
相性が微妙でもうまくいくコツ
相性が悪い色だからって諦める必要はないよ。
黄色が好きな人が本当に欲しいのは、盛り上がってる時の相手じゃなくて、落ちた時に隣にいる相手。この一点だけ押さえれば、赤でも黒でも成立する。
逆に、相性がいい色でもここを外すと続かないんだよ。
よくある疑問
浮気しやすいの?
刺激を求めて外に目が向くのは本当。でも聞き込みした3人とも、本命がいる間に線を越えたことはなかった。退屈を放置されると危ない、くらいに受け取ってほしい。
黄色が好きな人は珍しい?
20人中3人。統計は知らない。それでも、黄色を真っ先に挙げる人は少数派。その分、周りから覚えられやすい。
結婚には向いてる?
家の中が明るくなる。その代わり、お金の使い方と予定の共有でもめやすい。先に金銭のルールだけ決めておくと、あとが楽。
今日からできる台本
相手が黄色好きなあなたへ
朝。スマホを開く。送る文は短く、楽しかった事実だけ。
『昨日の話、朝から思い出し笑いしてる』
昼。相手が何か話したら、リアクションを一段大きくする。「え、それ初めて聞いた」と目を見て言う。声のトーンを半音上げる。
夜。帰り際か通話の終わりに、自分から次の予定を一つだけ出す。
「来週、新しくできたあの店、行かない?」
断られても追わない。翌日は自分の予定を楽しむ。この余裕が、相手の中であなたの存在を大きくする。
自分が黄色好きなあなたへ
盛り上がった帰り道、落ちる予感がしたら相手にこの一言。
「今ちょっと電池切れ中。明日また話す」
これだけで、相手はあなたの気分の波を不安じゃなくリズムとして受け取れる。
あと一つ。相手が予定を聞いてきた時、責められてると感じたら深呼吸。相手は不安なだけ。あなたの明るさが大きすぎて、自分の場所が見えないんだ。
「今日は◯◯と飲んでる。終わったら電話するね」
先に情報を渡す。それだけで質問は減るよ。
カナはあの電話のあと、ユウタに自分から次の約束を切り出した。返事は10秒で来たらしい。
黄色が好きな人の明るさは、誰かに見ていてほしいという願いの形。見ている側が受け取り方を少し変えるだけで、あの光は一人のためのものになる。

コメント